茂庭....
対シンガポール戦のサッカー日本代表メンバーが発表になったわけなんですが、例の無断外出メンバーが軒並み外されてて(大久保のこの僅か1日での奈落のズンドコぶりは凄い)、随分話題になっているようです。西とか正気で選んでんのかよ、ジーコ。って、ジーコの正気なんて代表監督になって以来一度も見たことないけどさ。
ラテラルさんの真似じゃないけど、まじで「むしるぞ」って感じですよ。
個人的に気に入ったので、これキャンペーン語にしていきたいと思います。ジーコが何か発表したときとか、納得行かない交代など不可思議な采配を行ったときは、すかさずブラウン管に向けて一言。「むしるぞ」。
要するにジーコを見かける度に言えばいいわけです。カンペキダ。
ただ、今回のメンバー選考に関して一番気の毒なのは、ぜんぜん無断外出していないのに知らない間に代表メンバー落ちしてた黒部ですよ。ニュースにすらならん。実力で選んだとか言われたら確かにその通りで反論できないわけだけど、こんなことなら俺も一緒にキャバクラ行っときゃ良かったって話だよね。行ってきます。
綿矢さん歓迎
仕事で早稲田に行ったんですが、大学正門横(嶋田久作似の店長が「1日1食ソバをくえ!」と看板でアピールする蕎麦屋の辺りです)の食堂に「綿矢さん芥川賞受賞記念。綿矢カレーあります!」と書いてあったので思わず入って食べてしまいました。
ちなみにメニューの横には「綿矢さん歓迎」の文字が。ということは、肝心の綿矢さんはそのカレーを食べたこともない、思いっきり無許可でメニューに命名しちゃってるということです。まあ、明らかに綿矢さんがこのカレーの存在を知ったら、本人のほうでは「歓迎」はしないだろうという気がするんだけど。
ちなみに、「綿矢カレーひとつ」と注文するのはかなり度胸が入りますが、その意気込みとは裏腹に普通のポークカレーでした。サラダと練乳がかかったイチゴのデザート付き。イチゴのデザートが綿矢りさを意識してる、ということみたいです(どういうふうにだ)。
まあ、唯一ちょっと特別っぽいのは、お店の中に『蹴りたい背中』と『インストール』の単行本が置いてあることぐらいです。綿矢カレーを食いながらこれを読んで綿矢ワールドにひたれ、と。そういうことなのね。ページをめくると、いきなりカレーをこぼした後がありました。600円です。
そんなこんなで、色々オプションはあるけど、まあ全体的には特に語るべき特別なところもないよって感じです。以上、『蹴りたい背中』の感想でした。
いごっ走
高橋尚子がアテネ五輪のマラソン代表から漏れたとかで、報道が物凄いことになってますね。あれだけネームバリューがある選手になるとスポンサーだとか当て込んでた宣伝効果とか色々大変なんでしょうけれど、前日にせっかく激走したのにまるでサッカーで言うところのUAEかバーレーン代表のように扱われている土佐さんって人はなんだか気の毒な感じです。名前が名前だけにとんだ噛ませ犬。
しかし僕は素人でマラソンに殆ど興味が無いので良くわからないのだけど、なぜ代表を3人選ぶのに選考レースが4つあるんですかね。各種報道で「選考基準が不明確だ」といった指摘を幾つか見たんですが、基準以前の問題として選考母体が極めて明確に不自然であるような気がします。
こういう場合、当然陸連側が「協議しなければ結論が出ない」というシステムを維持する為、意図的に選考必要人数と選考レース数を一致させていないと見るのが一般的な物の見方でしょう。小学生でもわかる、大人社会の仕組みというやつです。
だとしたら、その善悪はさておき、この結果の前で「選考基準が不明確だ」と大声で指摘することが「この商品、税込と税抜で価格が違うんです!」と騒ぎ立てることと一体何処が違うのか、僕には良くわかりませんでした。
しかし4年という時の流れは偉大なものですね。シドニー五輪での金メダル直後、4年後のアテネでも向かうところ敵なしだと思われた高橋尚子が選考から漏れる日が来るとは。
高橋尚子だけに絞ると見え辛いですが、当時「高橋尚子の遠い親戚」であるとして多少話題になった、同じ年のノーベル化学賞受賞者、白川英樹博士を覚えている人がどれだけいるか、と話を置き換えれば、時間の経過が見え易いかも知れません。
ちなみに、2003年度のノーベル化学賞に白川英樹博士は選ばれていません。過去の実績を選考基準に反映しない、非常に不明確な賞ですね!ノーベル賞って!
いきなり挫折、ひどく挫折
3月7日の日記で僕が「orkutはじめたよー!」と告知した後、数少ない友達に「orkutやろうよー」とinvitationメール(仕様により全文英語表記。参照)を送り付けたのが3月8日から9日ぐらいでした。
そして、一見orkutとは何の関係も無さそうな、「ドイツのバンドのなかの人から英語のメールが来た」という↑の日記を更新したのが3月10日でございます。
で、そんな僕の手元に、3月10日から3月11日にかけて、以下のような趣旨のメールがなんと3通も届きました。
症例A「たいへんだ、しまけんさん!俺のとこにもドイツのバンドからメールが来た!なんかShimakenとか英語で書いてあるんだよ!助けてくれ!」
症例B「僕のところにも彼からメールがきました(と書いたあと、僕が送ったorkutのinvitationメールを添付)。彼は僕のサイトも見ています。確実に」
症例C「おい、しまけん!お前ドイツ人に俺のメールアドレス教えただろ!なんか英語のメールが来て困ってんですけどー」
なんというか、まじで日本人はもう少し英語を勉強すべきだと思った。そしてなにより発想が飛躍しすぎ。そこでなぜ「ドイツ人が俺のサイトを監視してる」という結論に。
長靴をはいたエゴ
もう1ヶ月近く前のことになりますが、僕が良くチェックしている、友人が運営する某音楽サイトの掲示板にこんな宣伝書き込みがありました。
こんにちは!僕たちはxxxxxxというドイツのバンドです。******のヨーロッパツアーでいくつかの前座公演を終えたばかりです。日本語のサイトを立ち上げたので、ぜひ遊びにきてください!
www.xxxxxx.com
一応バンド名は伏字にしておきました。2番目のバンド名*****にはGUNS N' ROSESの初代ドラマーであった某氏が率いている(らしい)バンドの名前がありました。
まあ、書き込んだ人がドイツ人であるということを除けば、良くある宣伝書き込みです。管理人さんもこの掲示板に集まる人も生憎ハードロックに余りが興味が無い人たちであったらしく、この宣伝書き込みは虚しく馬群に沈んでおりました。
「せっかくドイツ人が頑張って日本語で書き込んだのに、かわいそうに」と思った僕は、(余計なお世話と知りながら)この宣伝書き込みに以下のようなレスを付けてみることにしました。
日本語サイトへ遊びに行ったんですが、Picsのページにあったドラムの人(パトリックさん・仮名)の写真が谷村新司にソックリで凄いと思いました。これは日本で売れるに違いないね!がんばってください。
んー、素敵。どうせ宣伝書き込みをしたドイツ人は二度とこのサイトには来ないだろうし、谷村新司とか言われても気分を害するどころか、訳がわからないに違いない。
一方で僕のレスを見たこの掲示板に集う人たちは「どれどれ、本当に谷村新司に似てんのか?」とURLをクリックするに違いないわけで、その中のひとりでもxxxxxxさん達の音楽に興味を持てば、彼らの苦労も報われるわけで。
我ながら良い仕事をしたと悦に入りながら再度掲示板を眺めることしばし。僕はあることに気が付きました。
それは、さきほど引用した書き込みをしたドイツ人の名前がパトリック(仮名)さんであること。
僕は漠然と、このバンドの中に日本語ができる人がいるのか、或いは彼らの熱烈なファンである日本人が本人を装って宣伝書き込みをしているのだと思っていたのですが、ひょっとすると、上の書き込みをしたのは谷村新司その人であるかも知れないわけです。
イコール、谷村新司は日本語ができる子。
少し慌てた僕は、パトリックさんが気を悪くしないよう、万が一に備えて、後からもう1行レスを足しておくことにしました。
わぁ、今この書き込みした人の名前見たらパトリックって書いてあるじゃん。これどう見てもドラムのパトリックさんじゃね?
日本語できる人なのかな。上の俺の書き込み見て「誰が谷村じゃコラ!」とか怒ってたら怖いよね。
パトリックさん、さっきは言い過ぎてごめんなさい。谷村新司じゃなくて、谷村新司の物真似をしてる人に似ていると訂正します。本物よりはちょっとカッコいいんだよ。ほんとだよ。
よし、完璧だ。まあ、まさか宣伝書き込みした奴がまた掲示板に戻ってくるってことは無いだろうけど、これで他の掲示板見てる人もなんとなく笑えただろうし、俺いい書き込みしたよ。今日も楽しいインターネット終わり。
そう思って安らかな眠りに就いた僕は、翌朝戦慄のメールを受け取って背骨を震わせることに。当サイト『時計仕掛けのグランジ』のメールフォームに、こんなメールが届いていました。
(以下、全てローマ字だったものをカタカナに直しました)
コンニチワ ぱとりっくデス イマ キミノ BBSニ書イテアル めっせーじヲ 読ミマシタ デモ ボクハ ニホンゴヲ スコシダケ 読メルノデ ソノ メッセージヲ Englishデ 書イテ E-mailデ送ッテクレマセンカ アリガトウ
PS. ワルイ ニホンゴヲ ゴメン ネ
....本人かよ!
どうも件の掲示板に僕が入れておいた自分のサイトへのリンクを辿って、わざわざお礼のメールをくれたようです。....谷村新司の意味もわからずに。
自慢じゃないけど英語は割と得意なほうなんですが、英訳とかできるわけない。谷村新司とかどう訳すねん、仮に訳せたところで俺はそれを訳して彼に何を伝えたいねん、という話。
結局未だに返事が書けていません。ひょっとしたら今頃パトリックさんは日本語の知識と日本の友人を総動員して僕の書き込みのドイツ語訳を試みているのかも知れません。あの、メールのお返事が書けなかったのは、確定申告とかで忙しい時期だったからなんです。なんですよ。
まじな話、誰がどこで見てるかわからないので、今後インターネットで軽率な行動は慎もうと思います。皆さんも、気をつけて。
ワルイ ニホンジンデ ゴメン ネ