Like A Stone

お久しぶりっこ!


ちょうどこのサイトを始めた頃は、
グランジ再燃」って感じで盛り上がっていたわけだけれど、そのAUDIOSLAVE, PEARL JAM, FOO FIGHTERS, ZWANの新作の商業的評価は、はっきりと明暗を分けたように思う。


PEARL JAM, ZWANは「コケた」或いは「ファンしか買わなかった」と言ってもいいだろう。
一方、FOO FIGHTERS, AUDIOSLAVEのアルバムは、特別目立って売れてるわけではないけれど、成功している。


これらのアルバムの作品自体の評価は僕の印象では、それぞれ概ね良かったんじゃないかと思う。批判的な声はもちろんあっただろうし、彼らの全キャリアのピークとまでは言わなくても、ここ最近ではなかなか良く出来た「佳作」ではないかという評価。


じゃあ、何故これだけはっきりと明暗が分かれたか?といえば、それは「シングルヒットの有無」に尽きるんじゃないかと思う。
AUDIOSLAVEは"Like A Stone"、FOO FIGHTERSは"Times Like These"のロック系ラジオヒットがセールスを押し上げている。


そしてこの両者のヒットに共通しているのは、アメリカ人好みの大味なエンタメ・ロックに徹しているということ。単にキャッチーなだけではなく、スケールの大きさを感じさせる楽曲であるということ。


AUDIOSLAVEのレビュウでは「気に入らない」みたいなことを書いた。
だけど、よく聴いてみると結構いいのね。や、マジでいいよ!
そこにロック的意味みたいなものを見出そうとするから「気に入らない」わけで、彼らを現代のVAN HALENだと考えて、純粋にメインストリーム・ロックとして聴けばめちゃくちゃ楽しめる。


もっとも、この曲のバックが元RAGE AGAINST THE MACHINEである必要性はほとんど感じられないわけだけれど。