真円、そして名前の海


今回クロスレビュウで取り上げたA PERFECT CIRCLEの『THIRTEENTH STEP』は地味ながら素晴らしいアルバムなので、是非このページをご覧になっている、余りヘヴィ・ロックに興味が無い方にも聴いていただきたく、だけど恐らくそういう人は幾ら音の説明に字数を費やしても音源を手に取ることは無いと思われるので、今日はクロスレビュウとは少し趣向を変えて、搦め手から攻めてみます。



へえ、そんなエピソードもあるのか、ちょっと面白そうなバンドだな…と思っていただければ。或いはちょっと面白そうなバンドだからクロスレビュウ読んでみようかな、と思っていただければ。



以下、『THIRTEENTH STEP』紹介文。

因みにこの文は嘗て他の場所でも掲載したことがあるテクストなので(当サイトでは初出)、もし既に読んだことがある方がいたらごめんなさい。





今作『THIRTEENTH STEP』からはシングルが2曲カットされる予定になっていて、通常こういった場合、輸入盤では"featuring xxxxxx, xxxxxx"といった具合に、シングルカット予定曲をピックアップして「このアルバムはxxxxxxとxxxxxxという曲をフィーチャリングしています」と表記したシールを販促剤として貼るのが普通なわけです。



ところが、このアルバムからカットされる予定のシングル2曲の名前は"WEAK AND POWERLESS"と"THE OUTSIDER"。すると、必然的にシールはこうなっちゃうわけです。



"This Album featuring WEAK AND POWERLESS & THE OUTSIDER"



「このアルバムは弱者及びアウトサイダーをフィーチャーしています」



これ、絶対ワザとだろ。故意に狙ってやってるだろ。畜生、すげえカッコ良いよ。このシールだけで1600円払う値打ちある。考えた奴は最高のコピーライターだよ。きっとこうゆうのを、本当のコピーコントロールCDって言うんだよ。お客さんそこは触っちゃダメ録っちゃダメとか、三流ストリッパーみたいなことばっか言ってるレコード会社はそこんとこ良く考えとけ、バカ。