クリスマス・イ・ブー

季節の話題ということで、今日は僕も心温まるクリスマスの話でもしてみようと思います。


クリスマスイブといえば高木ブー。これだね。


あれは僕が大学2年生の冬なので、もう5年前になるでしょうか。
クリスマスイブの日、東西線早稲田駅近くの第一勧銀で高木ブーを見ました。


当時僕は彼女と別れたばかりで、イブは男友達2人と寂しくキムチ鍋でも食べよう、買出し前に金でも下ろそうと銀行に立ち寄ったのでした。
鍋をやる友達と一緒にATMの列に並んでいると、前の方で「これ、どうなってんの!ちょっと!」と怒鳴っている人の声が聞こえてきました。どうもATMの使い方が良くわからずに係の人を呼んでいる様子。


その人が高木ブーでした。生ブー。


高木ブーはテレビで見るより痩せていて、というより寧ろ萎んでいて、なんだか疲れた気難しい中年親父といった風情でしたが、一際目を引いたのが彼が着込んでいた紺色のジャージで。


驚いたことに、その背中には大きく「BOO」と英語でプリントされていたのです。
横文字が苦手な方のために一緒に発音してみましょうか。ブー。


「おい、あれ見ろ、ブーだよブー」
「背中!背中すげー!」


小声で驚きを口にする僕たちを鬱陶しそうに眺めながら、ブー氏はひとしきり係員を叱りつけると「何年使ってやってると思ってんだ」と捨て科白を投げてその場を後にしました。「怒ってる、ブー怒ってるよ」なおも自分を観察する僕の横を擦り抜けるときに「チッ」と舌打ちするのを忘れずに。


臆病者と笑われるかも知れないけれど、僕はあのとき高木ブーが怖いと思いました。クリスマスイブにブーに威嚇された人ってあんまり居ない気がする。
お前ら知らないだけで、リアルブーまじ恐ろしいぜ。


というネタをダウンタウンDXで高木ブーがゲスト出演した回に投稿したのですが、当然のように採用されませんでした。テレビなんて上辺だけだよ。


以上、芸能人の実態に迫る心温まる話。クリスマス看破。