蟹味噌、更に蟹味噌

接待という名目で鱶鰭など退屈極まりない高級食材を偉そうに次々と机に並べやがる中華料理屋に足を運ぶ。美味いじゃねえか。舌鼓まで平凡で何の興奮もない予定調和。偶にはこういう店構えで不味い料理を申し訳無さそうに出す変化球の一つも欲しいところですな。などと呟きながら誰よりも多く飯を掻き込んで退散。


「会食」と言われた時点で安全牌の極みとも言えるこんな料理屋を選択するようなセンスの持ち主が集まって会議など開いたところで彼らが求める斬新なアイデアなど出でる筈も無いのに皆が懐疑の満腹感と会議の満足感を混同して家路に就くこのイデア。全身の毛穴から出でよ屎虫ども。