AWARDS 2003

ところで、今週末ぐらいから『時計仕掛けのグランジ』各スタッフによる2003年ベストアルバム選出企画を始めますよ。


しまけん、けい、daboyの3人が「2003年を象徴していたと思うアルバム」と「個人的ベストアルバム」を各々10枚ずつ、自分の好きなジャンルから選出してコメントを加える形式です。


この種のベストテン企画というのは、まあ個人サイトや雑誌などでは安直というか、非常にありふれた企画ではあるのですが、個人的に(雑誌はさておき)ウェブサイトベースで見た場合、安直なくせにコンフューズした結末に終わっていたケースが多かったように思います。


端的に言えば、「お前はそのベストテンに2003年を反映させたいのか?それとも自分の嗜好を反映させたいのか?」みたいな感じ。


商品を売るのが目的の(とか言い切って大丈夫なのか)雑誌と同じことを個人WEBでやろうとするからムリが出るんでしょうけど、ついついベストテンを「自分の好みやセンスも見せつけつつ、しかしある程度の閲覧者から共感も得られるように、今年を象徴するポピュラリティのあるランナップにしてやろう」と欲張った結果、全体のピントがぼやけて結局何を選んだんだか良くわからなくなってしまう、というパターン。これは批判などではなく、そういう傾向が生まれるのが必然だという話ね。


で、我々が出した結論は「それやったらマーケットを総括する10枚と個人的ベスト10枚を両方選んだらええやん」という。無茶苦茶頭と効率の悪いことに。


3人がそれぞれ10+10=20枚ずつ選びますので、全く重複が無かった場合、最高で60枚のアルバムが年間ベストに名を連ねます。「それは本当に『ベスト』なのか?」という疑問は、まあ、『時計仕掛けのグランジ』ってのはそういう米軍もびっくりの物量作戦で圧倒するサイトなんだよ、ということで。今年も。文字でも喰らえ。